11.24.08:06
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04.25.09:30
企業結合「合併」ラストっ。
今回でラスト!合併
前回までのまとめ
合併の流れは、
① 交付株式数を決定して、
② 合併後貸借対照表を作る
そして①交付株式数の決定の流れは3つ
a 企業評価額の算定
b 合併比率の決定
c 交付株式数の決定
そして②合併後貸借対照表を作る流れは
a 貸借対照表(存続会社)
b 合併受入仕訳
c 合併相殺仕訳
を合体したものが合併後貸借対照表になる
で、今回は②のb 合併受入仕訳の途中から~
その前に。。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
前回の問題 (←これクリックで下のほうにある)
の答え
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 200 資本金 2000
資本準備金 1500
解説
①取得原価
@70円 × 50株=3500円
②受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
③のれん
3500円 - 3300円=200円
--------------------------------------------------------------------------------------------------
次の範囲いく
パーチェス法まではやったけども、
前回のは基本的なもので、
実は別のパターンも出てきます
それってどんな場合??
自己株式を処分した場合
抱合株式がある場合(段階取得の場合)
の2つです
自己株式を処分した場合って??
存続会社は消滅会社の株主に株をあげます
前回までは、新しい株を発行してあげてました
それが、自己株式をあげる場合もあるんです
自己株式って??
自社が持ってる自社の株のことです
どう変わるの??
すでに持ってる自社の株を渡すとき、
もちろん過去に買ってるわけですから、
今の値段と買った時の値段が違うわけです
例えば新株で時価が50円だったとしたら
自己株式で買った時が20円だった場合
差額が生まれちゃうんですね
自己株式を処分した場合のやり方は?
自己株式も含めた交付株式の時価が
消滅会社の取得原価になる
式で書くと
取得原価=存続会社株式の時価×交付株式数(←新株分と、自己株式分)
パーチェス法、自己株式を処分した場合の例題
B社(消滅会社)の諸資産の時価は7200円、諸負債の時価は3900円
A社はB社の株主に対して、A社株式50株(時価@70円)を交付する。
ただし、このうち20株は自己株式(帳簿価額@55円)である。
払込資本のうち2000円は資本金とし、残りは資本準備金とする。
となっていた場合・・・
計算は
1. 取得原価
@70円 × 50株=3500円
2. 受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
3. のれん
3500円 - 3300円=200
となります
合併受入仕訳は
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 200 自己株式 1100
資本金 2000
資本準備金 400
となります
自己株式が1100円の理由は?
@55円 × 20株 です
そして、「払込資本のうち2000円は資本金とし」
と書いてあるので、資本金2000
取得原価(3500円) - 自己株式(1100円) - 資本金(2000円)で、
資本準備金400が求められます
次、
抱合株式がある場合(段階取得の場合)って??
A社がB社の株をすでにちょっと持ってる時がある。
このときA社が持ってる株を抱合株式(だきあわせかぶしき)って呼ぶ
どういうイメージですか??
基本を思い出すと、
A社がB社を買う→B社なくなる→B社の株主にA社の株式をあげる
ってことですよね
でも、抱合株式を持っていた場合、
A社もB社の株主ですよね????
こういう場合は、A社は自分には株を交付しないのです。
抱合株式がある場合のやり方は??
式で書くと
取得原価=存続会社の株式の時価 × 交付株式数 + 抱合株式の帳簿価額
となります
パーチェス法、抱合株式がある場合の例題
B社(消滅会社)の諸資産の時価は7200円、諸負債の時価は3900円
A社はB社株式の一部をその他有価証券(300円)として保有しておうぃ、
A社を除くB社の株主に対してA社株式45株(時価@70円)を交付する
払込資本のうち2000円は資本金とし、残りはその他資本剰余金とする。
となっていた場合・・・・
計算は、
1. 取得原価
@70 × 45株 + 300円=3450円
2. 受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
3. のれん
3450円 - 3300円=150円
となります
合併受入仕訳は
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 150 その他有価証券 300
資本金 2000
その他資本剰余金 1150
となります
その他資本剰余金=取得原価 - その他有価証券 - 資本金
で求められますね
これで合併受入仕訳は終わりです
次、
c 合併相殺仕訳ってなに??
存続会社と消滅会社で、
お金の貸し借りをしていた場合、
それを打ち消す仕訳をします
ってだけですね
まとめると、
・ b 合併受入仕訳は、自己株式を処分する場合や、抱合株式がある場合がある
・ c 合併相殺仕訳は、存続会社と消滅会社の債権債務を打ち消す仕訳です
・ a 貸借対照表(存続会社) + b 合併受入仕訳 + c 合併相殺仕訳 = ②合併後貸借対照表
って感じか。
b 合併受入仕訳はすごいめんどくさいね。
最初から合併後財務諸表を作る場合は、
交付株式数の決定からするから忘れないで。
例題では交付株式数はすでに決まってたから。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
じゃあラストに問題
A社はB社を吸収合併した。
この合併はA社が取得企業とされる
① 合併受入仕訳
② 合併相殺仕訳
を示し、
③ 合併後貸借対照表
を作りなさい
←クリックでおおきくなる
B社の土地の時価は6000円である
A社がB社の株主に交付するA社の株式数は120株、
合併時のA社株式の時価は@80円である
なお、増加資本のうち60%を資本金とし、
残りの40%はその他資本剰余金とする
A社の貸付金のうち、400円はB社に対するものである
--------------------------------------------------------------------------------------------------
答えは次回
P.S. 次こそてっとり早く完全子会社を作る方法
前回までのまとめ
合併の流れは、
① 交付株式数を決定して、
② 合併後貸借対照表を作る
そして①交付株式数の決定の流れは3つ
a 企業評価額の算定
b 合併比率の決定
c 交付株式数の決定
そして②合併後貸借対照表を作る流れは
a 貸借対照表(存続会社)
b 合併受入仕訳
c 合併相殺仕訳
を合体したものが合併後貸借対照表になる
で、今回は②のb 合併受入仕訳の途中から~
その前に。。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
前回の問題 (←これクリックで下のほうにある)
の答え
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 200 資本金 2000
資本準備金 1500
解説
①取得原価
@70円 × 50株=3500円
②受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
③のれん
3500円 - 3300円=200円
--------------------------------------------------------------------------------------------------
次の範囲いく
パーチェス法まではやったけども、
前回のは基本的なもので、
実は別のパターンも出てきます
それってどんな場合??
自己株式を処分した場合
抱合株式がある場合(段階取得の場合)
の2つです
自己株式を処分した場合って??
存続会社は消滅会社の株主に株をあげます
前回までは、新しい株を発行してあげてました
それが、自己株式をあげる場合もあるんです
自己株式って??
自社が持ってる自社の株のことです
どう変わるの??
すでに持ってる自社の株を渡すとき、
もちろん過去に買ってるわけですから、
今の値段と買った時の値段が違うわけです
例えば新株で時価が50円だったとしたら
自己株式で買った時が20円だった場合
差額が生まれちゃうんですね
自己株式を処分した場合のやり方は?
自己株式も含めた交付株式の時価が
消滅会社の取得原価になる
式で書くと
取得原価=存続会社株式の時価×交付株式数(←新株分と、自己株式分)
パーチェス法、自己株式を処分した場合の例題
B社(消滅会社)の諸資産の時価は7200円、諸負債の時価は3900円
A社はB社の株主に対して、A社株式50株(時価@70円)を交付する。
ただし、このうち20株は自己株式(帳簿価額@55円)である。
払込資本のうち2000円は資本金とし、残りは資本準備金とする。
となっていた場合・・・
計算は
1. 取得原価
@70円 × 50株=3500円
2. 受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
3. のれん
3500円 - 3300円=200
となります
合併受入仕訳は
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 200 自己株式 1100
資本金 2000
資本準備金 400
となります
自己株式が1100円の理由は?
@55円 × 20株 です
そして、「払込資本のうち2000円は資本金とし」
と書いてあるので、資本金2000
取得原価(3500円) - 自己株式(1100円) - 資本金(2000円)で、
資本準備金400が求められます
次、
抱合株式がある場合(段階取得の場合)って??
A社がB社の株をすでにちょっと持ってる時がある。
このときA社が持ってる株を抱合株式(だきあわせかぶしき)って呼ぶ
どういうイメージですか??
基本を思い出すと、
A社がB社を買う→B社なくなる→B社の株主にA社の株式をあげる
ってことですよね
でも、抱合株式を持っていた場合、
A社もB社の株主ですよね????
こういう場合は、A社は自分には株を交付しないのです。
抱合株式がある場合のやり方は??
式で書くと
取得原価=存続会社の株式の時価 × 交付株式数 + 抱合株式の帳簿価額
となります
パーチェス法、抱合株式がある場合の例題
B社(消滅会社)の諸資産の時価は7200円、諸負債の時価は3900円
A社はB社株式の一部をその他有価証券(300円)として保有しておうぃ、
A社を除くB社の株主に対してA社株式45株(時価@70円)を交付する
払込資本のうち2000円は資本金とし、残りはその他資本剰余金とする。
となっていた場合・・・・
計算は、
1. 取得原価
@70 × 45株 + 300円=3450円
2. 受入純資産
7200円 - 3900円=3300円
3. のれん
3450円 - 3300円=150円
となります
合併受入仕訳は
諸資産 7200 諸負債 3900
のれん 150 その他有価証券 300
資本金 2000
その他資本剰余金 1150
となります
その他資本剰余金=取得原価 - その他有価証券 - 資本金
で求められますね
これで合併受入仕訳は終わりです
次、
c 合併相殺仕訳ってなに??
存続会社と消滅会社で、
お金の貸し借りをしていた場合、
それを打ち消す仕訳をします
ってだけですね
まとめると、
・ b 合併受入仕訳は、自己株式を処分する場合や、抱合株式がある場合がある
・ c 合併相殺仕訳は、存続会社と消滅会社の債権債務を打ち消す仕訳です
・ a 貸借対照表(存続会社) + b 合併受入仕訳 + c 合併相殺仕訳 = ②合併後貸借対照表
って感じか。
b 合併受入仕訳はすごいめんどくさいね。
最初から合併後財務諸表を作る場合は、
交付株式数の決定からするから忘れないで。
例題では交付株式数はすでに決まってたから。
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じゃあラストに問題
A社はB社を吸収合併した。
この合併はA社が取得企業とされる
① 合併受入仕訳
② 合併相殺仕訳
を示し、
③ 合併後貸借対照表
を作りなさい
←クリックでおおきくなる
B社の土地の時価は6000円である
A社がB社の株主に交付するA社の株式数は120株、
合併時のA社株式の時価は@80円である
なお、増加資本のうち60%を資本金とし、
残りの40%はその他資本剰余金とする
A社の貸付金のうち、400円はB社に対するものである
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答えは次回
P.S. 次こそてっとり早く完全子会社を作る方法
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